高知県公営企業局は、鏡川工業用水道の筆山配水池出口から南ノ丸配水分岐地点までの延長約1・5`区間で、管路の更新を計画している。2019年度当初予算に概略検討に係る委託料を要望する方針で、順調に進めば20年度以降設計などに着手し、早期の着工を目指す。
既設管路は、法定耐用年数である40年を経過、耐震化されてなく老朽化も著しい。そのため耐震管を敷設し、バイパスの整備を検討する。19年度の外注を目指している概略検討では、現地調査を実施した後、バイパスルートを3案程度抽出、施工上の課題や制約条件を整理する。さらに断水工法と不断水工法の両面から概算工事費を算出する。
鏡川工業用水道は、鏡川廊中堰付近の伏流水を取水し、高知市鴨部のポンプ場から筆山配水池に送水、そこから南ノ丸町で分岐し桟橋、弘化台、タナスカ方面と高知港、仁井田方面に配水する。全区間で供用から50年近く経過しているが、そのうち最も劣化が進行している筆山配水池出口〜南ノ丸配水分岐地点の延長約1・5`を優先整備する。
提供:建通新聞社