新潟県農林水産部林政課は新保岳線(村上市)林道開設事業で、残事業費10億3100万円を投じ、延長2・5キロおよび舗装工2・5キロを推進していく。25年度の完了を目指す。
新保岳を横断して旧朝日村塩野町と旧山北町浜新保を結ぶ基幹的林道。利用区域面積は2367ヘクタール、水源かん養保安林が40%を占める。木材の安定生産、森林整備の促進と公益的機能の維持増進を図るのが狙い。地形が非常に急峻で擁壁が連続する区間が生じ、作業スペースが狭いため効率が低下したほか、残区間の標高が非常に高く積雪期間が長いことから、工事可能期間が短くなるなど進ちょくに遅れが出ていたという。また、切土と盛土の均衡化で残土処理のコスト縮減を図るとともに、擁壁等のコンクリート構造物について、2次製品を使用し、施工の効率化に努めている。
全体計画では、林道開設18・3キロ(W=5・0メートルL=12・4キロ、W=4・0メートルL=5・9キロ)、橋りょう工3カ所、舗装工18・3キロを整備するもの。事業個所は村上市塩野町から浜新保地内。85年度に事業着手し、総事業費は56億4800万円。事業費ベースの進ちょく率は81・7%。