九州を中心に土木のPRへ連携し新たな取組模索伊勢田九州地方整備局長を訪問 九州を中心に、土木の大切さや魅力を伝えるイベントを展開する『噂の土木応援チーム デミーとマツ』が4日、伊勢田敏九州地方整備局長を訪問。11月に熊本県の立野ダムで行ったイベントをはじめとする活動を報告した。伊勢田局長は「土木の一層のPRに向け、お二人のプレゼン・アピール力をお借りたいしたい」などと述べ、今後デミーとマツと連携した新たな取り組みを模索する意向を示した。
九州地整立野ダム工事事務所の鵜木和博所長、田脇康信工務課長とともに、局長室を訪問したデミー(長崎大学技術職員の出水享氏・写真中央右)とマツ(葛、同技術コンサルタント福岡支店長の松永昭吾氏・写真中央左)は、土木・ダムの紹介・見学だけでなく、南阿蘇の食材を使ったダムカレー作りや鉄筋の結束体験など、「学ぶ」「遊ぶ」「食べる」をテーマにした立野ダムでのイベントを報告。鵜木所長のニックネームをウノッキー、田脇課長をタワッキーとし、二人のイラスト入り缶バッジを作成することで、子どもが親しみを感じ、緊張せずにイベントを楽しめる工夫などを紹介した。
伊勢田局長は、土木関係イベントの多くが「単発で、業務の傍ら行ってきた」とし、取り組みを継続しノウハウを積み重ねてきた二人に敬意を表した。
デミーとマツは、活動のこだわりとして▽自ら主催する▽体験を組み入れる▽土木をカッコよく見せる▽親子で参加▽SNSの積極的な活用▽(人が入って撮影できる)きれいなバケットなどフォトジェニック≠ネ場所を用意▽子ども用ヘルメットを準備▽撮影がNGかOKかを一目でわかる子どもの名札・ヘルメットの区別―などを挙げた。
このうち、発注者・施工者ではなく自ら主催することについては、「第三者だからこそ、カッコイイやスゴイなど自由に表現できる。感情を出して話すと伝わる」と説明。また体験の重要性を、土木の深さ・難しさを感じるとともに、現場の技能者が簡単にこなす姿を見て「子どもたちがカッコいと思ったり、憧れを持つ」と話した。そして親にとっても、子どもと参加することで、将来のための社会資本整備に現実味を感じられるとした。
伊勢田局長は、立野ダムが新幹線や空港などからアクセスが良いほか、熊本地震や豪雨災害の復旧・復興現場にも近いことを挙げ「このエリアを舞台に、インフラツーリズムができないだろうか」と述べ、旅行企画企業への商談会開催などの思いを語り、デミーとマツに協力を求めた。