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　燕市の鈴木力市長は６日、燕・弥彦地域における医療提供体制整備に関する要望書を花角英世知事に手渡した。
　要望書では、燕・弥彦地域の住民が県央基幹病院の早期開院を望む一方で、県立燕労災病院の医療機能が三条市内に移転し医療提供の地域バランスを欠く状態となることを踏まえ、１７年７月に県立吉田病院の早期改築と機能強化を要望。その後、今から１年ほど前に医療法人愛広会（新潟市北区木崎７６１　池田弘理事長）が鈴木市長に新たに病院を整備したい意向を示したという。
　それを受け、県立燕労災病院跡地に誘致したいことから、吉田病院を地域に密着した病院として特色ある医療を引き続き提供していくための機能強化を図るとともに、愛広会の計画が実現するよう求めた。
　鈴木市長は、「２３年度開院を予定している県央基幹病院と愛広会が計画する病院も同時に開院できるよう、県に配慮いただきたい」と述べ、花角知事は「要望の趣旨は十分に理解し、この方向感で計画が進むよう尽力する」と応えた。
　要望後の会見で鈴木市長は、「燕労災病院敷地東側の看護師宿舎が何棟かあり、２１年度に壊し２２、２３年度の２カ年で建設することで受け皿になる」と期待感を示した。