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滋賀産業新聞
2018/12/07

【滋賀】長浜市の経営体育成基盤事業2地区

 長浜市は、野村地区と杉野地区の2地区において老朽化した農業施設を再整備する土地改良事業「経営体育成基盤事業」を計画、20年度の新規事業採択を目指して今年度から来年度にかけて、事業計画書の策定業務に取り組む。
 事業を管轄する市農政課では、12月補正予算案にこれら2地区の土地改良施設の再整備に係わる測量設計費を盛り込んだ経営体育成基盤整備事業費2880万円を新規に計上。補正予算案の可決を待って、早期に担当コンサルを決め(入札を予定)、事業計画の策定に係わる概略設計等のコンサル業務を開始する方針。
 事業計画案を19年度に取りまとめ、20年度に新規事業採択に係わる諸手続きを行い、20年度内には県営土地改良事業として事業認可を得て、県営事業で21年度から25年度までの5ヵ年計画で用水路の更新整備をメインに、排水路や農道・暗渠排水など付帯工事を進めていく予定。
 野村地区(長浜市野村町地先)は、山沿いの水田地帯A44fを。杉野地区(長浜市木之本町杉野地先)は、山間地の斜面に開拓された農地A17fを対象区域に、それぞれ土地改良事業を展開する計画。両地区は、昭和50年から60年代にかけて、ほ場整備により水路等の農業施設が整備されて以来、すでに更新基準となる概ね30年以上が経過。
 ▼水路の漏水等により下流まで十分に用水が行き渡らない▼漏水により水田が軟弱になりコンバインやトラクターの走行が出来ない▼区画が小区画で大型機械での営農活動が困難な状況―などから、用水路や排水路・区画整理などの生産基盤整備を行い、安定的で効率的な農業経営を目指す。
 今回の野村と杉野地区は、昨年度に新規事業採択を得て今年度から工事がスタートした余呉地区(長浜市余呉町中之郷他地先)に次いで、経年劣化により老朽化した農業水利施設の更新整備(再整備)を行う新規土地改良事業となる。

提供:滋賀産業新聞