国土交通省横浜国道事務所は国道1号・戸塚警察署交差点(横浜市戸塚区)の立体化に関わる検討構造イメージを明らかにした。国道1号本線のオーバーとアンダー、交差市道のアンダーの3案に、それぞれフルランプまたはハーフランプを設けるケースで計6パターンを整理した。今月から進める地元などへの説明や意見聴取を通じて構造の方針を決定し、都市計画の変更手続きなどにつなげる考え。
国道1号・戸塚警察署交差点は、東京方面から藤沢方面に向かって上り勾配の本線の途中に、横浜市道の深谷67号線と同95号線がそれぞれ上り勾配で平面接続している。周辺には戸塚警察署や通信会社、大型商業施設の他、多くの集合住宅が立つ。
立体化は渋滞対策の一環で検討しているもの。片平新日本技研(東京本店、東京都文京区)に委託した「H30横浜国道管内道路設計他業務」の中で、構造形式固めに向けて▽施工計画検討▽道路詳細設計(B)▽平面交差点詳細設計▽ダイヤモンド型IC詳細設計▽補強土詳細設計▽函渠工詳細設計▽土留め工詳細設計―を進めてきた。
今回の検討構造イメージは、12月5日に開かれた「神奈川県渋滞ボトルネック検討ワーキンググループ」(座長・大江真弘横浜国道事務所長)でメンバーの横浜市などに提示した。
横浜国道事務所によると、国道1号本線のオーバーとアンダーの案は重交通を抱えながらの工事となるため「相当厳しい」と見ている。また、現状でも藤沢方面への上り勾配になっていることから「本線オーバー案は縦断勾配が大きくなる」とした。
フルランプだけでなくハーフランプにするケースも用意。周辺への影響や市道から東京方面への流入交通量が多いことを考慮したもので、国道1号本線のオーバーとアンダー、交差市道アンダーのいずれの案も交差点の東京側に配置する。
ハーフランプの場合、藤沢方面への流入は並走する旧国道1号への迂回(およそ350b藤沢側にある「新道大坂上」での分合流)によって処理するとしている。
提供:建通新聞社