伊佐市は4日、新庁舎建設基本構想(案)を公表した。建設予定地は大口ふれあいセンター周辺(中央公園)を選定し、本庁方式として行政機能を集約。延床面積は約8000uを想定し、総事業費は40億円前後を見込む。事業は公共による直接建設方式で、2019年度半ばにも設計者をプロポーザル方式で選定する方針だ。
建設候補地は、検討委員会からの答申に基づき、市有地の中から旧大口市中央公民館跡地や重留多目的広場(花公園)、現大口庁舎敷地と比較。その結果、交通利便性が良く防災拠点機能が発揮でき、コスト負担も低いなどから同センター周辺を選定した。
新庁舎は、行政機能をはじめ、情報管理や災害対策本部、議会などの機能を持たせ、構造については耐震安全性に配慮しながら設計段階で具体化。また、駐車場は来庁者および公用車用に4750u、職員用に6250u、駐輪場に150uを確保する。
現時点で庁舎本体の建築費は32.5億円と試算。財源は、21年度末までに約18億円を予定する庁舎建設の積立金や合併推進債を活用する。
市は、19年1月10日までパブリックコメントを実施し、今年度中に基本構想を策定。19年度前半には基本計画を策定し、同年度末ごろから21年度にかけて基本・実施設計を予定。同年度後半から建設に着手し、23年度の完成を目指す。
現庁舎は総合支所方式で、大口庁舎の本館(RC造2階建2019u、1956年建設)や別館(同3階建1936u、77年建設)、菱刈庁舎(同2954u、83年建設)など行政機能が分散。いずれも築30年以上経過し、老朽化が進んでいる。