名古屋港管理組合は、金城ふ頭(名古屋市港区)で計画している埠頭(ふとう)用地の埋め立てで、埋め立て免許を11月15日付けで取得した。また、国土交通省中部地方整備局も同日付で名古屋港管理組合から埋め立ての承認を受けた。同組合では2019年3月末までに現地工事に着手する方針だ。
対象地は、港区金城ふ頭3丁目地先で面積は全体16・4f。区域東側の護岸延長74b(1工区)と南側の護岸延長127b(2工区)の護岸工と埋め立てを組合が施行する。取り付け部(延長計60b)と耐震強化岸壁1バース(延長260b)は直轄事業で整備する。
組合の初弾工事は「金城ふ頭護岸築造工事」で、第4四半期に開札する。第1工区の護岸部を対象に、プラスチックボードドレーン工法により地盤改良を行う。工期は約5カ月間。直轄事業の地盤改良工が先行する見込みで、工程調整を踏まえて現地着手時期を確定させる。
19年度以降に2工区の地盤改良工(プラスチックボードドレーン工法)、1〜2工区の本体工を進めていく計画。本体工は鋼管矢板と控え鋼管杭。長さはそれぞれ37bと36b。上部工は場所打ちコンクリートで、天端高は4・8b。地盤改良と本体工の全体工期は、1工区が約13カ月間、2工区は約22カ月間を見込む。護岸整備と並行して埋め立て工を進め、21年度内に完成断面に仕上げるとともに、舗装までを完了させる方針。照明などを整備した上で、供用開始は22年度を目指す。
事業は、同地を埋め立て、水深12bの岸壁を整備することで大型の自動車運搬船に対応できるようにするとともに、現在は埠頭内で分散している自動車運搬積み出し岸壁やモータープールを埠頭西側に集約させる。現在の一般貨物岸壁は弥富ふ頭に移転し、埠頭東側は大型旅客船が寄港できる岸壁とする。
提供:建通新聞社