2025年に開催が決まった大阪万博の会場「夢洲」(ゆめしま)の整備に向け、大阪市は総額約140億円の補正予算案を公表した。総額のうち大半が造成を進めるための埋め立て費用で、136億円を計上。市では、補正予算成立後に工区を分けて工事を発注し、19年度に着工する予定だ。
万博のメイン会場となる夢洲では現在、市が32年度をめどに約390fの造成工事を進めている。このうち約140fが造成され、太陽光発電施設(メガソーラー)やコンテナターミナルとして利用されている。府と市は、万博開催までに約30fを新たに造成する他、既存のメガソーラーを移設するなどして、用地を確保する方針だ。
市では、30fの埋め立てや地盤改良に必要な土砂量は100万立方b規模と見ている。使用土砂については、市からは積極的に指定はせず、工事受注者に調達を任せる考え。工事は19〜21年度で行い、22年度は圧密沈下期間とする予定だ。
補正予算案では、夢洲地区の土地造成費として136億1400万円を計上。他に、鉄道整備検討調査費に1億3600万円、外周道路雨水管や下水道の基本設計費として約3億円を計上した。
提供:建通新聞社