大阪市は、参加者がなく入札を中止していた中央卸売市場南港市場整備事業について、第4四半期の再発注を目指して調整を進めている。
同事業を巡っては、実施設計と施工を一括で行うデザインビルド方式を想定し、今年8月に総合評価落札方式の一般競争入札(WTO対象)を公告。施工形態は単体か2〜4者によるJVとし、建築の総合評定値1200点以上などの参加条件を課していた。
市では、参加者がなかったことについて、施工形態など参加条件に要因があるとみて、事業方式を含めて検証を進めている。
南港市場は大阪市住之江区南港南5ノ2ノ48に位置し、敷地面積は約10万平方b。新築する施設は▽大動物棟(鉄骨造2階建て延べ9500平方b程度)▽小動物棟(同6250平方b程度)▽関連施設(鉄骨造平屋2500平方b程度)▽病畜棟(同184平方b程度)―など。
また、減築・大規模改修の対象となるのは本館棟で、既存規模は鉄筋コンクリート他造2階一部3階建て延べ約2万3340平方b。
基本設計と発注支援業務などはピーピーアイ・大建設計共同体が担当。
市は同事業について、限度額202億8900万円(19〜24年度)の債務負担行為を設定している。
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建通新聞社