静岡市は、今後の下水道施設の改築事業モデルに、現状と同程度の処理機能を確保できるシナリオを最適案として設定する方針。27億円の年間予算を確保できれば、将来的に現状と同程度の健全度の割合を保つことができ、安定した放流水質が維持できると考えている。
改築事業量予測は、健全度予測式を用いて検討、現状の健全度の割合で、浄化センターの放流水質が安定的に維持できていることや、予算制約と作業体制を勘案した結果。
2013年度末時点の浄化センター・ポンプ場の資産は、約1万5000ある。1万5000のうち、約8000が機械、電気設備。
資産とは、「下水道施設の改築について(03年6月19日付国都下事第77号)」で「小分類」に定義されたものを1資産としている。例えば、ポンプ本体、電動機、吐き出し弁、逆止弁は、各1資産となる。
機械、電気設備は、標準的な耐用年数15年を経過したものが約5000ある。
保全の必要性の程度を客観的に判断する指標として「健全度」を設置。1〜5に分類、法令に適合していない健全度1はなかったが、健全度2は2863資産、3は2484資産と算出している。
提供:建通新聞社
(2018/12/3)
建通新聞社 静岡支社