県海匝土木事務所は県道路公社と共同で、銚子連絡道路の一部を構成する国道126号山武東総道路2期を推進。本年度は事業費約10億円を投じて事業の進捗を図る。県海匝土木事務所は時曽根工区で(仮称)大布川橋梁の詳細設計や(仮称)時曽根橋下部工を予定。笹曽根工区では(仮称)笹曽根橋、(仮称)笹曽根跨道橋の詳細設計を委託した。また、未事業化区間の匝瑳市〜旭市の3期区間約12qについて、本年度から道路予備設計や環境調査に着手した。
山武東総道路2期は@横芝光1・6qA時曽根1・0qB笹曽根0・8qC八日市場ほ1・6q――の4工区で事業を進めている。横芝光工区は道路公社、他の3工区は海匝土木事務所が施行。
本年度は、海匝土木事務所が時曽根工区で(仮称)時曽根橋の下部工に着工する。橋梁は匝瑳市時曽根地先で谷津田を横断する。橋梁の規模は橋長221・6mで、幅員が車道3・5m(2車線)、路肩0・75m×2の全幅8・5m。形式はPC9径間連結プレテンT桁橋。詳細設計はパシフィックコンサルタンツが担当。
大布川橋梁は、9月26日の入札で詳細設計を東光コンサルタンツに1406万2000円で委託。工期は2019年3月25日まで。橋梁の規模は橋長約24m。幅員、形式は詳細設計の中で検討。20年度の着工を予定している。
笹曽根工区については、笹曽根橋の予備設計と笹曽根跨道橋の詳細設計を委託。笹曽根橋は道路が集落を通過するため、地元住民の要望を受け高架橋を設置する。橋長は約227mで、設計は中央コンサルタンツに1551万9000円で委託。工期は200日間。20年度での着工を予定。また笹曽根跨道橋は、匝瑳市高野地先で主要地方道八日市場栄線をまたぐ橋梁で、詳細設計を開発虎ノ門コンサルタントに1687万1000円で委託。同業務では橋種選定及び詳細設計を行う。設計工期は19年3月25日まで。
一方、3期区間は、県道八日市場野栄線バイパス(匝瑳市横須賀)〜飯岡バイパス(旭市イ)の約12q。本年度で環境調査と道路予備設計に着手。設計はその1(匝瑳市)とその2(旭市)の2件に分けて委託。その1は延長が約7qで、設計はオリエンタルコンサルタンツが担当。その2は延長が約6qで、設計はエイト日本技術開発が担当。
山武東総道路2期は、山武郡横芝光町芝崎地先の横芝光ICから匝瑳市横須賀地先の主要地方道八日市場野栄線までの約5・0qの路線。道路幅員は9・5m(車道3・5m×2、路肩1・25m×2)。道路規格は第3種第2級で設計速度60q/h。道路構造は盛土構造。
04年3月に整備区間の指定を受け、07年度に事業着手した。事業費ベースの進捗率は約43%。
銚子連絡道路は、首都圏中央連絡自動車道などの高規格幹線道路を補完する地域高規格道路として計画。路線は、山武市と銚子市を連絡する概略延長約30q。このうち、圏央道の松尾横芝ICから匝瑳市の主要地方道八日市場野栄線までを山武東総道路として整備。松尾横芝ICから横芝光ICまでの1期約6・1qが06年3月に完成し、供用を開始した。