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建通新聞社(神奈川)
2018/12/03

【神奈川】二宮町 新庁舎建設計画 事業費は26億円

 二宮町は、4800平方bの必要規模や約26億円の概算事業費、公設直営方式を採用することなどを盛り込んだ、町役場新庁舎建設基本構想・基本計画の素案を明らかにした。12月28日までの約1カ月、町民の意見を募集後、2018年度末に計画を策定する方針。設計などは19年度以降に順次委託する見通し。基本計画の策定業務はセントラルコンサルタント(東京都中央区)が19年3月29日納期で担当している。
 同案によると、17年度の庁舎整備手法調査報告書で算出した4400平方bに、保健センターや教育支援室「やまびこ」の面積を加え、新庁舎の必要規模を4800平方bとした。分散している各機能を1カ所に集約することで、行政サービスや利便性を向上させる。この他、想定必要駐車台数については92台(来客用74台、身障者2台、公用車用16台)と見込んでいる。
 また、必要規模に応じて概算事業費を26億4740万円と試算。その内訳は、庁舎本体工事が21億6000万円、造成・外構工事が1億0600万円、調査費9420万円、設計監理費1億1500万円、解体工事8100万円他となっている。
 建設地については移転先を、県道71号(秦野二宮)に近接し、JR二宮駅から徒歩圏のラディアン周辺としている。二宮1240ノ10の町有地は敷地面積約3400平方b。法的規制は、市街化区域で第1種住居地域、建ぺい率60%、容積率200%。
 新庁舎の配置計画として、現在の町営第1駐車場に新庁舎を配置。既存調整池上部に人工地盤による駐車場を配置し、雨水貯留機能はそのまま確保する。建設に当たっては、同駐車場と道路を挟んだ調整池の両敷地を隔地として一体的に整備する。
 同地のメリットに、駐車場の敷地形状が矩形でまとまった広さを確保できることで、庁舎レイアウトの自由度の高さや、支障物移転などがないため早期の工事着手が見込めることを挙げる。
 今後の事業スケジュールとして、19年度に基本設計、20年度に実施設計、21年度に工事着手し、22年度の竣工を見込む。これらに並行し、町民や議会への説明や埋蔵文化財調査、地質調査を進める計画。
 また、基本構想案では、基本理念を「町民の安全と安心を守り、町民が利用しやすい『まちづくりの拠点』」とし、▽町民の安全・安心な暮らしを支える拠点▽行政サービスの向上を目指した多機能▽町民が親しみ利用しやすく開かれている▽高度情報化社会へ対応した機能性の高さ▽環境に配慮した経済性に優れた―などの庁舎像を基本的な考え方としている。

提供:建通新聞社