新潟市は29日、大規模建設事業評価監視委員会を開き、2つの社会資本総合整備計画の事後評価を行うとともに、19年度の着手を予定している新規整備計画について意見を交わした。
事後評価の対象は「防災まちづくりを支える身近な幹線道路網整備(防災・安全)」と、「安心・安全な移動を実現する道路空間整備(防災・安全)」。ともに事業期間は14年度から18年度までの5カ年。計画に盛り込んだ新潟中央環状線の未完了部分は次計画に引き継ぐ。
事前評価では、19年度から5カ年で進める新規社会資本総合整備計画「(仮称)安全・安心・快適な暮らしを支える社会基盤整備(防災・安全)」を審議した。老朽橋梁の架け替え、防災対策、交通安全対策、公共交通の利便性向上などの社会基盤整備を行うもので、主な事業として国道113号山ノ下橋など5橋梁の架け替えや、新潟中央環状線9カ所の整備を登載している。全体事業費に420億3400万円を見込む。
また、主要地方道新潟中央環状線(中ノ口、黒埼、明田)の事業再評価を行い、継続を承認。南区塩俵−明田間を結ぶ延長5・8キロの整備を行うもので、12年度に工事着手した。18年度までの供用済延長は0・7キロ。全体事業費約188億円のうち残事業費は81億円、進ちょく率は51%。用地取得はほぼ終えており、今後は道路改良工や橋梁工を推進していく。