建設新聞社
2018/11/29
【東北・青森】佐藤総合計画に決まる/弘前市の新中核病院の基本・実施設計
国立病院機構弘前病院は、弘前市立病院との統合による新中核病院整備工事に係る基本・実施設計、工事監理業務の委託先選定へ、22日に入札を行った結果、1億6200万円で佐藤総合計画に決定し26日に契約した。
履行期限は設計が2020年4月28日まで、監理が19年7月29日〜22年12月22日まで。
計画によると中核病院は、青森県弘前市富野町1地内にある同機構弘前病院(342床)と、統合に伴い閉鎖する同市大町3の8の1地内にある弘前市立病院(250床)の患者を引き継ぎ、450床程度の規模で建設。弘前病院の敷地内で、既存の入院棟に併設する形で不足分の108床を備えた新病棟を整備する。今回の業務では外来管理診療棟および病棟(RCまたはS造5階建て、約2万1000平方b)の新築の基本・実施設計、工事監理業務を行う。
今後、設計の完了を待って19年度中の着工、22年早期の開設を予定している。
新中核病院の構想については、国立病院機構、青森県、弘前市、弘前大学の4者が整備、運営で相互に連携するなどとした協定を10月4日に締結した。基本協定の概要では▽中核病院の開設・運営主体は同機構とすること▽整備に関する費用は、市と同機構が負担すること▽市立病院の債務・義務は継承しないこと▽市、県および弘前大学は、中核病院の長期にわたる安定的な運営に引き続き、必要な協力を行うこと―など10項目が盛り込まれている。
総事業費は、弘前病院の既存棟の解体費や、医療機器の整備費も含め126億円を見込んでおり、約3分の1にあたる40億円を市が負担する。
提供:建設新聞社