名古屋市緑政土木局は、2019年度予算の編成に向けて、政策的な判断が必要な事業で、各局が配分された財源とは別に要求する臨時・政策経費に54億6000万円を要求した。栄地区の道路空間再整備や堀川の魅力向上に民間活力を導入して新たな水辺活用を行うための調査検討などを新たに要求している。
大江川の地震・津波対策では、1億3300万円を求めた。防潮壁の検討の他、汚染土壌の対策検討を進めたい考え。
橋梁の耐震補強は5億6800万円を要求。落合橋など6橋の耐震補強を実施する。債務負担行為の設定は黄金橋(20年度、限度額1億5500万円)と熱田陸橋(20年度、限度額1億3300万円)を求める。
18年7月豪雨を踏まえた河川の整備促進・治水施設の維持管理の強化に12億6800万円を要求した他、ポンプ所や排水路などの耐震対策で2億4000万円を求める。
東山動植物園では、防疫体制を強化するため動物病院の改築を検討しており、設計などの経費2200万円を求めた。また、老朽化した排水路や電気設備の更新・修繕を行うための経費として、4100万円を挙げる。
リニア中央新幹線関連工事の期間に円滑な道路利用を確保するための交通量調査を計画する他、街路樹の更新を進めるための街路樹再生事業に5億0700万円、美しい道路景観をつくり出し名古屋の魅力を向上させるため観光施設周辺路線の街路樹剪定などの経費に7億6500万円を要求する。
改正踏切道改良促進法に基づく踏切対策に2300万円、新たな交通安全対策実施に1億6000万円を求めた。
公園ごとの特性に応じた民間活力導入や地域住民と連携した管理・利活用を進めるための調査検討費5000万円を求めている他、みどりが丘公園墓苑整備運営計画の策定に1200万円、名城公園北園エリアの魅力向上に向けた基本計画策定費に1000万円を挙げている。公園施設の既存不適格のブロック撤去は7カ所で5700万円。
農業センターでは、センター内施設の更新に際して民間活力導入に向けた計画策定に2600万円を要求している。
その他、無電柱化の低コスト化に向けた検討費1500万円、都市計画道路四谷通隼人線の整備に向けた経費1400万円、自転車活用推進計画の策定経費3000万円をそれぞれ求めた。
提供:建通新聞社