滋賀県は、県立近代美術館を増改築する「新生美術館整備事業」を白紙に戻す方針を固めた。建設費の高騰から現計画では実現が不可能と判断したもの。29日開会の定例県議会で表明する見通し。今後は、当面の措置として現在の美術館を改修して21年度早期の再オープンを目指す。
新生美術館については、昨年8月の入札が不調に終わり、その後設計を見直したものの、47億円としている本体工事費がこれに収まらず、動向が注目されていた。
今後は、必要最小限の老朽化対策として15億円規模で設計・改修する形となるが、新生美術館を設計した建築事務所SANAAの取り扱いは未定。
提供:滋賀産業新聞