第7回サッカー等スタジアム整備検討協議会が22日、鹿児島市役所で開かれた。立地にかかる専門的な調査の中間報告が行われ、浜町ゴルフ練習場など6候補地が明らかになった。同報告に対する協議内容を踏まえ、今月中に最終的な報告書をまとめる。
候補地に選定したのは、@浜町ゴルフ練習場A浜町バス車庫BかんまちあCドルフィンポートD住吉町15番街区E鹿児島中央駅西口−の6カ所。法令等の適合性や立地の特性、アクセス、波及効果、コスト、複合的用途の6項目を分析し、昨年取りまとめた提言を踏まえ、都心部で観客を1万5000人以上収容できる規模−の条件で選定した。
鹿児島市発注の調査は梓設計が実施。選定に当たっては、「北九州スタジアム」を想定し、駐車場の必要台数は132台と算出した。
候補地の課題として、同練習場はJR等の線路敷にかかるため、人工地盤の整備が必要、バス車庫は鹿児島森林管理署等の代替用地確保が必要、かんまちあの用途廃止−などを提示。住吉町では、護岸の埋め立てが必要であることや、同駅西口は民間所有地を含めた用地確保や周辺環境への影響を踏まえた対策などにも触れた。
また、ドルフィンポートと住吉町では、県の本港区エリアまちづくり検討が、同駅西口は県総合体育館建設構想がそれぞれ計画されていることから、会では「県事業と複合的に進める検討も必要では」などの声も上がった。
これらの結果を踏まえ今後は、望ましい立地について事務局を中心に協議。約半数に候補地を絞り込み、来年1月に開催予定の次回会合で報告する方針だ。