京都府は、11月28日に30年度第1回公共事業再評価に係る第三者委員会(委員長・多々納裕一京都大学防災研究所教授)を開く。
意見聴取対象は3事業で全て再評価。府は全て事業継続を求める意向。
都市計画道路東中央線街路整備事業(木津川市)は、事業箇所が木津川市山城町上狛〜木津川市鹿背山。延長は1430m(国道163号の取付区間300mを含む)、幅員は11・5m(片側歩道)。
全体事業費は70億4000万円(うち用地費5億6000万円)。事業期間は21年度〜32年度(予定)。
29年度末までの投資事業費47億2000万円(進ちょく率67%)。うち用地費は4億1000万円(進ちょく率73%)。なお30年10月時点で全ての用地取得が完了。
全体事業費の見直しでは、事前評価時から約9億円増(土質条件の変更による増が約6億円、労務費等の上昇や沿道環境の保全による増が約4億円、JR跨線橋の架設工法見直しによる減が約1億円)。
事業進捗の見込みによると、当初計画で28年度に事業完了予定としていたが、用地取得に期間を要し、工事着手が遅延したことから、事業完了は32年度となる見込み。用地取得は今年度上半期に全て完了し、主たる大型構造物にも工事着手していることから、31年度内の供用を目指し事業進ちょくを図る。31年度は舗装工事、関連道路工事等を行い31年度内供用予定。32年度は仮設道路の撤去等を行う予定。
府営住宅中村団地建替事業(福知山市)は、福知山市中の府営住宅(66戸)と市営住宅(60戸)の府市混在住宅について、府が一体的に建替える事業。
建替え前の補強コンクリートブロック造平屋建、16棟をRC造5階建、3棟に建替え。間取りは2K(約36u)から2DK(約52u)となる。エレベーター、駐車場を設置する。
事前評価時は整備戸数を100戸としていたが、事業期間中の入居者の退去により入居世帯数が減少したことや市内公営住宅の応募倍率の低下等により、29年時点の入居世帯数を元に、25戸減の75戸に計画変更する。
整備戸数は縮小したが、労務単価の増額改定、材料費の高騰、消費税率の引き上げなどで、全体事業費は約19億2000万円から約18億9000万円に変更する。29年度までの投資事業費は14億1000万円(進捗率75%)。
これまで20〜21年に基本設計、22年に第1・2号棟の実施設計、25〜27年に第1・2号棟建設工事、27年に第3号棟の実施設計を実施した。今後建設する第3号棟をもって住棟の建替えが完了する。
当初は29年度完了としていたが、第1・2号棟に係る開発協議、入居者移転対応等で不測の時間を要したため、事業完了は32年度となる予定。
30年度は第3号棟の建設に着手、31年度は外構、集会所の建設に着手し、32年度に確定測量を行い、事業完了する。
府営住宅芥子谷団地府建替事業(舞鶴市)は、福知山市中の府営住宅(259戸)と市営住宅(75戸)の府市混在住宅について、府が一体的に建替える事業。
建替え前の補強コンクリートブロック造平屋建及び2階建、50棟をRC造5階建、3棟に建替え。間取りは2K(約32u)から2DK(約50u)となる。エレベーター、駐車場を設置する。
事前評価時は整備戸数を200戸としていたが、事業期間中の入居者の退去により入居世帯数が減少したことや市内公営住宅の応募倍率の低下等により、29年時点の入居世帯数を元に、90戸減の110戸に計画変更する。
整備戸数は縮小したが、労務単価の増額改定、材料費の高騰、消費税率の引き上げなどで、全体事業費は約38億円から約28億円に変更する。29年度までの投資事業費は11億2000万円(進捗率40%)。
これまで20〜21年に基本設計、22〜23年に第1号棟の実施設計、28〜29年に第1号棟の建設工事を実施し、現在第2・3号棟の実施設計中。当初は30年度完了としていたが、開発協議や入居者移転対応等に不測の時間を要したため、事業完了は34年度となる予定。
30年度末は第2・3号棟の実施設計が完了予定。31年度は第2・3号棟の建設に着手、33年度は外構、集会所の建設に着手し、34年度に確定測量を行い、事業完了を目指す。