神奈川県住宅供給公社は、不動が丘団地8・9号棟跡地(川崎市高津区)での賃貸住宅「(仮称)フロール梶が谷)」新築に向け、設計・施工を担う提案企業者の公募を開始した。資格要件は単体、または特定JVで、県入札参加資格「建築一式」のAランクであることなど。12月11日まで参加申込書を受け付けている。提案書の受け付けなどを経て、2019年2月中旬に採用企業者を決定する方針だ。21年7月上旬までに引き渡しを求める。
参加資格要件としては、▽過去3年間における建築一式の完成工事高が年平均31億円以上▽過去5年以内に完成した共同住宅(鉄筋コンクリート造、または鉄骨鉄筋コンクリート造)の設計実績▽県内の本店、支店、または営業所所在―なども設定している。
19年1月31日正午を提出期限とする提案書類の内容は、性能表示、施工計画、全体スケジュールなど。具体的には、鉄筋コンクリート造5階建てといった設計条件を踏まえ、戸数などに関する提案を求める。公社が組織する企業開発提案選定委員会は、これらの提案を基に採用企業者を選定することになる。
8・9号棟跡地は、川崎市高津区上作延1122ノ6の一部他の約5871平方b(公社所有3455平方b、神奈川県企業庁所有2415平方b)。15年度に住棟を解体しており、現況は更地となっている。
跡地利用については、都心への良好なアクセスという立地特性を生かし、「共働き世帯が暮らしやすい賃貸マンション」として再生することを目指すことになった。
賃貸マンションには住戸の他、集会室、トランクルーム、ランドリールームなどが設けられる予定。
採用企業者を決定した後は、基本協定書と設計業務委託契約を締結(いずれも19年2月下旬)。建設工事の請負契約は20年2月に交わす予定。
提供:建通新聞社