法面の最適な対策工法を検討、提案する法面対策工法協会の設立総会が20日、ホテルグランテラス富山で開かれ、会長に岡部の岡部竜一社長を選出するとともに、18年度予算などを承認した。
同協会は、様々な環境下にある法面について(1)ザルコン…透水性コンクリート吹付(2)ニュージャストショット…岩盤接着・高強度特殊モルタル吹付(3)ファーストクリート…長距離・高揚程・高強度圧送吹付(4)トーコンプラス…老朽化モルタルの吹付対策(5)法面のマルチング工法…草刈・管理費削減のための防草効果―の5つを柱に、最適な対策工法や従来工法との併用案を発注者やコンサルに提案し、地域社会の整備と環境保全に寄与することを目的に設立。
会員は県内16社で構成し、事務局を東興ジオテック北陸支店内に置く。総会では役員選任、部会の設置・委員選任、18年度予算、活動方針の各案を審議し、満場一致で了承した。初代会長に就いた岡部氏は「協会のために力を発揮していきたいと思いますので、みなさまのご協力をお願いしたい」と意気込みを示した。広報、技術の2部会を設け、部会長を含む各委員5人を選任した。
総会には東興ジオテック本社から瀬高末広社長、山元明技術本部長も同席、協会設立を見守った。あいさつに立った瀬高社長は「近年、国土強靭化に向けて防災対策工法が求められている」とした上で、「当協会は発注者様に対し、従来の工法協会のように1工法のご提案ではなく、現場のニーズに合った最適な工法をご提案させていただく、斬新な協会として期待している」と述べた。今後については「このような多彩な工法を持つ協会を全国に水平展開していく考えもあり、ぜひ富山県内で工法の普及をお願いしたい」と求めた。
会長以外の役員は次の方々(敬称略)。▽副会長 干場正博(干場建設)▽幹事 飛島正洋(共和土木)、加藤博樹(朝野工業)、山本茂弘(酒井建設)、水野幸裕(水新建設)、松井茂(藤井組)▽監事 中川繁之(中川運輸)