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北陸工業新聞社
2018/11/22

【石川】農業振興の拠点を一新/宮竹用水第二発電所・事務所/能美で完工式 

 手取川宮竹用水土地改良区(能美市宮竹町、善田晋作理事長)は21日、同町で建設を進めてきた第二発電所と新事務所の完工式を執り行った。関係者約200人が出席し、新たな農業振興拠点の完成を祝った。
 席上、善田理事長は式辞で「宮竹用水は手取の命の水を能美平野に届けてきた。農業振興にとどまらず、地域資源として地域の歴史・文化を継承し、ふるさとの環境・景観を維持する幅広い役割を担っていく。地域用水としての負託にこたえ、地域の方とともに新たな歩みを始めていきたい」と述べた。
 来賓の谷本正憲知事、北陸農政局の平岩裕規次長(奥田透局長の代理)、作野広昭県議会議長、井出敏朗能美市長が順に「宮竹用水がなければ地域の安心安全は守れない。地域の農業・農村の一層の発展を願う」などと祝辞を贈った。
 引き続き、工事関係者を代表し、山岸建築設計事務所の山岸敬秀取締役会長、トーケンリンクの根上健正代表取締役社長、吉光組の吉光岳文代表取締役社長に対し、善田理事長が感謝状を手渡した。最後に焼田宏明県議会副議長による発声で乾杯した。
 同改良区の既存の事務所は手狭な上、築後20年以上経過し、老朽化が進んでいた。昨年、宮竹町で小水力発電施設「手取川宮竹用水第二発電所」を整備したこともあって、上流域で水路や水の管理を一元的に行い、業務の効率化を狙いに同発電所の隣接地に事務所を移転した。
 新事務所の建設規模は事務所棟がS造2階建て延べ636平方メートル、車庫がS造平屋建て183平方メートル。第二発電所の最大出力は580キロワット。年間発電量は約400万キロワット時で、第一発電所と合わせて一般家庭1200世帯分の電力に相当するという。

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