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日刊建設タイムズ社
2018/11/22

【千葉】整備手法はDB方式/袖ケ浦市庁舎整備/来年度当初予算で継続費/4月にプロポ公告

 袖ケ浦市は市役所庁舎整備事業について、DB方式(設計・施工一括方式)を採用する方針を固めた。来年度当初予算で継続費を設定し、事業者の選定に着手する。事業者の選定はプロポーザル方式を採用し、来年4月に募集要項等を公告。5月から参加申請書、8月から提案書の提出を受け付け、9月の選定委員会で事業者を選定する。仮契約締結後、来年12月議会での本契約締結を目指す。建替1期庁舎の建設は2021年度となる見通しで、25年度の全体工程完了を目指す。
 整備手法については、庁舎の品質や機能の向上及びコスト縮減に向けて最適な手法を検討。定性的、定量的の両面から判断するため、市場調査、VFMの算定に基づいた総合的な評価を行った。VFMの算定では従来方式、DB方式、ECI方式、PFI方式のLCCを算出し、従来方式に対する定量的なメリットを評価。その結果、DB方式の支出削減効果が5・31%と最も高くなった。アンケート調査でも、民活方式ではDB方式が望ましいとする意見が多かった。このため、コスト縮減が期待でき、工期の短縮が見込まれ、入札での不調・不落のリスク軽減が図られることなどから、民間事業者の参入意向も踏まえてDB方式を採用する方針とした。
 事業者選定のスケジュールは、来年1月にプロポーザルの選定委員会を設置し募集要項を審議、4月にプロポーザルを公告する。その後、5月に参加申請、8月に提案書を受け付け、9月の選定委員会で審査を行い、事業者を選定、仮契約を締結する。契約案件は同12月議会に上程する。
 工事は4段階で実施。21年度に建替1期庁舎に着工し、21〜22年度の2か年で建設。22〜23年度に既存庁舎の耐震及び大規模改修を実施。23〜24年度に既存旧庁舎と議場の解体工事を行い、24〜25年度で建替2期庁舎を建設。25年度までに全工程の完了を目指す。
 市役所庁舎の整備は、耐震強度の不足や老朽化の進行に伴い建て替えや大規模改修を実施する。既存旧庁舎及び議場は建て替え、既存新庁舎は耐震補強及び大規模改修を行う。
 建物は7階建ての既存新庁舎の北側に5階建ての建替1期庁舎、南側に建替2期庁舎を配置。建替庁舎は既存新庁舎と接続し、一体的に利用する。
 建物規模は、北側駐車場に整備する建替1期庁舎がSRC造5階建て延べ4889u(建築面積1356u)、既存庁舎南側に増築する建替2期庁舎がS造2階建て延べ1320u(同915u)、既存新庁舎がSRC造地下1階地上7階建て延べ6859u(同1830u)、建替1期庁舎と既存庁舎をつなぐ連絡通路がS造4階建て延べ69u(同23u)、ほかに付属棟及び車庫がS造2階建て延べ1092u(同680u)。庁舎の総延べ面積は1万4229uとなる予定。
 概算工事費は本体工事46億円、外構工事11億円、解体工事3億円の総額約60億円を予定。
 庁舎整備の基本設計は榎本建築設計事務所(千葉市中央区長洲2―8―5)が担当。本年度で委託した「袖ケ浦市庁舎整備手法等検討調査」は、エイト日本技術開発(千葉事務所・千葉市中央区本千葉町10―5)が担当。k_times_comをフォローしましょう
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