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　若手職人の技能を魅せる「福井　技の祭典」が今年も盛大に開催された。日々研鑚を重ねて培った技量を競う競技大会をメインに据え、真摯に製作に取り組む姿勢と意欲を県民に強くアピールした。
　福井市下六条町の県産業会館本館１・２階で１７、１８の両日、熱戦が繰り広げられた。また製作実演や各種ものづくり体験教室も併催され、終日大勢の来場者で賑わいを見せた。
　初日は管工事部門（運営団体・県管工事業協同組合連合会）と造園部門（同・県造園業協同組合）、和菓子部門（同・県菓子工業組合）が競技を開催。それぞれ３９歳以下の若手職人たちが、愛用する自前の道具を用いて各課題へ果敢に取り組んだ。
　管工事部門は給水配管図に従いエルボ、チーズ、ソケットなど管継手を使用し配管用炭素鋼鋼管、水道用硬質ポリ塩化ビニル管、銅管の組立てを課題とした。建築物の配管工事で必要とされる、熱膨張率の異なる管を水漏れなく接続する技能を競うもの。選手７人は制限時間内で持てる技と工夫の全てを出し切り、審査結果を待った。
　造園部門は本館前の屋外を会場に、軽トラ庭園づくりを行った。先の福井しあわせ元気国体にちなみ「家族や訪れた人たちが幸せな気持ちで憩える庭」を競技課題に設定。選手７人が創意あふれる作品を製作し、通りがかった家族連れの興味を強く引き付けた。
　なお、この日の３部門入賞者は次のとおり（敬称略）。
　【管工事】金賞＝吉川竜士（竹澤設備）　銀賞＝石丸裕和（江口設備）　銅賞＝五十嵐大悟（北陸設備工業）　県民賞＝辻和也（第一設備工業）
　【造園】金賞＝下矢健太郎（グリーン福井）　銀賞＝中村直樹（櫛田造園）　銅賞＝内藤章（清水植物園）　県民賞＝嶋野仁一郎（小林農園）
　【和菓子】金賞＝司村野乃花（伊勢屋）　銀賞＝谷川イリーナ（伊勢屋）　銅賞＝林昭宏（御素麺屋）　県民賞＝三上景子（あまとや）