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　愛知県建設部が公告した、上和田住宅（岡崎市上和田町）整備のＰＦＩ事業者の募集が不調に終わった。参加書類の提出はあったものの、11月16日までに全ての応募グループから入札辞退届が提出されたため、不調となった。同部は２０１７年度から県営住宅の建て替えにＰＦＩを導入しているが、これまでに事業者募集を行った４住宅全てで不調が続いている状況だ。
　上和田住宅のＰＦＩ事業者の募集は、８月21日に総合評価一般競争入札を公告した。参加書類の提出はあったものの、全てのグループが辞退したため、不調となった。同部は現在、応募グループへのヒアリングなどを行い、再公告の検討を進めている。県議会２月議会の議決を経て本契約するスケジュールは変えない方針だ。
　県営住宅の建て替えでのＰＦＩ事業者の募集で不調となるのは、17年度の東浦住宅（東浦町）、18年度の鳴海住宅（名古屋市緑区）、西春住宅（北名古屋市）に続き４件目。これまでにＰＦＩ事業者の募集を行った全ての住宅で不調となっている。東浦住宅では、入札参加はあったものの、いずれも予定価格を超過。その後再公告で落札者を決定した。鳴海住宅、上和田住宅は、参加書類の提出はあったものの入札書類の提出がなかった。鳴海住宅は再公告し、入札に向けた手続きを進めている。西春住宅は入札参加書類の提出がなかった。19日に再公告したところだ。
　上和田住宅のＰＦＩ方式整備事業は、敷地南東部の区画が対象。面積は５１３８平方�b。１０４戸を建設する。事業方式は、事業者が住棟の設計・建設を行った後、県に施設の所有権を移転するＢＴ方式。事業期間は19年３月〜21年９月の２年６カ月としていた。

提供：建通新聞社