県は19日、2018年度一般会計12月補正予算案を発表した。16億6900万円を追加し、累計総額では前年度比0.4%減の8138億4500万円となる。鹿児島市南部地区特別支援学校施設整備に向け、基本設計費に1億345万円、債務負担行為(ゼロ県債)では県単公共事業16億1200万円、公共事業34億3100万円をそれぞれ計上した。
同市南部地区特別支援学校は、桜丘養護学校を同市西谷山2丁目の農業試験場跡地に高等部を備えた施設として移転する。敷地面積は約2.38ha。
基本構想によると、建物規模は校舎1万3800u以内、屋内運動場1000u以内、プール(温水)700u以内、食堂・厨房910u以内−などの計1万6700u以内としている。
基本設計は、鹿児島養護学校建設時に採用した公募型プロポーザルが見込まれ、18年度末にも基本設計に入りたい考え。20年度の工事発注、23年度の供用を目指す。
債務負担行為では、公共事業は16年度から3年連続で計上した。国の交付金事業を活用するもので、積極的に事業の平準化を図り、人材や機材の有効活用を支援。また、県単公共事業は河川の出水期前までに実施する寄洲除去等を計画した。
前年度比では、県単公共事業は同程度だが、公共事業は2倍の規模となり、総額では1.5倍の50億4300万円が計上された。
このほか、ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅(新設)など、計6件の指定管理者との契約に向けて、42億3000万円の債務負担行為を設定した。
■災害復旧対策
治山5カ所に2.3億円
災害復旧対策には、全体の89.7%を占める14億9700万円を計上。そのうち、一般公共治山では、姶良市小平地区など3カ所、災害関連緊急治山が鹿屋市小久保地区など2カ所の計5カ所に2億3489万円を計上。
農業再生産支援(8億7200万円)では、被災者のビニールハウスや畜舎等の復旧、種苗代等の購入費を支援。県有施設災害復旧(3億8000万円)は、公共土木施設災害復旧個所で、災害査定の設計書作成のため必要な調査・測量等に1億4446万円を充てる。