千葉県JR線複線化等促進期成同盟(会長・森田健作知事)と自由民主党千葉県議会議員会鉄道問題対策議員連盟(本間進会長)は16日、東日本旅客鉄道千葉支社に対する要望活動を行った。要望は全路線共通要望6項目、路線別重点要望12項目の合計18項目で、地方創生に向けた路線の維持・活性化、都市部路線の混雑緩和対策、災害時の的確な情報提供やホームドアの早期整備等の安全対策などを求めた。
JR期成同盟からは今泉光幸・県総合企画部長、三林直慶・県交通計画課長、諏訪武雄・千葉市交通政策課長などが参加。鉄道議員連盟からは本間進会長のほか、林幹人幹事長が出席した。また、JR千葉支社は西田直人支社長、牧野達朗営業部長らが対応。西田支社長に対し、今泉部長及び本間会長がそれぞれ要望書を手渡した。
JR線期成同盟は、県と県内51市町村及び千葉県経済協議会により構成。1989年7月に設立され、県知事が会長を務めている。また鉄道議員連盟は、自民党千葉県議会議員の有志により2012年3月に設立された。
要望の内容は次の通り。
【全路線共通要望】
▽災害時における情報提供の円滑化▽安全対策▽利用者ニーズに的確に対応した施策=@バリアフリー化の推進Aホームドア(可動式ホーム柵を含む)の早期整備による転落防止対策の促進B地域ニーズに対応した交通ネットワークの整備C東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた対策▽利用者の利便性の確保▽ダイヤ改正等への地域の意見の反映及び内容の説明▽鉄道利用者増加に向けた沿線活性化策
【路線別重点要望】
▽内房線=@運行本数の維持A日中時間帯における木更津駅及び君津駅での乗継改善▽久留里線=@運行本数の維持Aワンマン運転化に伴う安全管理の徹底及び障害者への配慮▽外房線=@通勤・通学時間帯の快速列車の増発A快速列車の運行区間の延伸▽東金線=@通勤・通学時間帯の東京行き快速列車の増発A通勤・通学時間帯の外房線直通列車の増発▽総武本線=@通勤・通学時間帯の普通列車の増発A終電時刻の繰り下げ▽成田線(佐倉〜松岸間)=@運行本数の維持A早期・深夜時間帯の成田空港駅を発着する普通・快速列車の増発▽成田線(成田〜我孫子間)=通勤・通学時間帯の列車の増発▽鹿島線=特急あやめ号の復活と定期運行▽総武線=@普通・快速列車の増発等による混雑緩和対策の実施Aホームドアの早期設置▽京葉線=@東京臨海高速鉄道りんかい線との相互乗り入れ及び複々線化Aホームドアの早期設置▽常磐線=@ホームドアの早期設置A東海道線との相互直通運転の実現▽武蔵野線=@混雑緩和のための列車の増発・増結A終電時刻の繰り下げ