富山県立大学で14日夜、県内の建設・環境系企業25社による企業研究会が開催された。人材の獲得合戦が激しくなる中、大学生と企業のマッチングを図り、就職やその後の定着につなげようと初めて行われた。
環境・社会基盤工学科の3、4年生と大学院1年生の約50人が参加。冒頭、伊藤始教授が「学生と社会のミスマッチを防ぐ機会を設けたかった。和やかな雰囲気なので、学生のみなさんには、遠慮なく聞けるチャンスです」とあいさつ。各社の会社紹介の後、自由面談に入り、学生が順に企業を回って会社の幹部や若手社員らから仕事内容ややりがいについて聞いた。学生はメモを取るなどして熱心な様子だった。
会社紹介では、「妊娠中の女性技術者が来ています。サポート体制も聞いてほしい」、「創業120年を迎えた地元密着型の安定企業です」、「新社屋を建設しています」、「地域貢献に熱心で、オリンピックで金メダルを獲った社員もいます」など自社の特徴をPRした。
今回の開催について手計太一准教授は、「学生にはステレオ的な建設界でなく、多種多様な仕事があり、働き方改革が先進的であること、建設界には、今どきの学生の志向を直接聞いてほしい。両者の不幸をなくした上で、若い技術者を送り出したい」と説明する。
以下は参加企業。〈県建設業協会〉大高建設、共和土木、丸新志鷹建設、朝日建設、高田組、辻建設、牧田組、砺波工業、松本建設〈斜面防災対策技術協会富山支部・県地質業協会〉ダイチ、アーキジオ、村尾地研、安達建設、野原建設〈富山県測量設計業協会〉北陸コンサルタント、新日本コンサルタント、上智、北建コンサル、寺島コンサルタント、明和、雄川コンサルタンツ〈環境系企業〉日本海環境サービス、アースコンサル、アイザック、富山環境整備