トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社
2018/11/16

【大阪】大阪IRに必要な機能、施設を議論

統合型リゾート施設(IR)の早期開業を目指す大阪府と大阪市は、大阪IRが持つべき機能・施設の検討に入った。今後詳細を詰め、IR基本構想案の策定を急ぐ考えだ。
 7月に成立した「特定複合観光施設区域整備法」(IR整備法)によると、カジノの他にIRに必要な施設として▽国際会議場施設▽展示施設等▽我が国の伝統、文化、芸術などを生かした公演などによる観光の魅力増進施設▽送客機能施設▽宿泊施設▽その他観光客の来訪・滞在の促進に寄与する施設―を定めている。それぞれに整備要件が設定されており、これに則した形で計画を立てることが必要になる。
 11月14日に開かれた第9回IR推進会議では、大阪IRに持たせるべき機能、施設について議論。国際会議場施設や展示施設については、「世界基準のMICE機能を持った施設を整備するべき」「スポーツや食に関するイベントに対応できる機能が必要」といった意見が出た。また、施設の想定規模について、「国が示す要件では具体的な数値は定められていないが、10万平方b規模が水準になるのではないか」とした。
 観光の魅力増進施設に関しては「民間事業者の自由なアイデアや資金を活用して、大阪、日本独自の文化を発信できる施設が必要」などの意見が出された。今後、詳細を詰め、できるだけ早期の基本構想案の策定を目指す。
 昨年8月に公表したIR基本構想案中間骨子によると、18〜19年度にかけてIR事業者の公募や、区域整備計画の策定などを進める。19年度に整備に着手し、24年度の開業を目指す。
 IRの立地場所は、此花区の人工島・夢洲を想定。中心部の北側約70fで開発を進める。