野洲市は、「童子川第4排水区雨水幹線整備事業」について、着手済みの第2期工事の残りと未着手の第3期工事を合わせ、行畑交差点(行畑1丁目)〜JR琵琶湖線(旧笠作踏切付近)の区間について18年度に委託した基本設計を進めている。順調にいけばこのうち先行する約220b区間について19年度にも詳細設計を行い、20年度から先行工事を発注・着工したい考えだ。全体完了は25年度以降となる見通しだ。
「童子川第4排水区雨水幹線整備事業」は、JR野洲駅北口周辺の新市街化区域の雨水の排水対策および南口周辺の浸水被害の軽減対策として実施。普通河川友川の流末である1級河川童子川の接続部から、市三宅・行畑・野洲地区を通り、JR琵琶湖線の旧笠作踏切を横断し、行畑交差点付近まで―の雨水管渠整備を進め、妓王井川流域の一部(15・3f)を童子川に編入することで、駅前南口を流れる1級河川妓王井川に流入する雨水を減らし、駅前南口の浸水被害を軽減する。事業費の2分の1は「社会資本整備総合交付金」を充当し整備を行う。
16年度までに1級河川童子川の接続部から市三宅東部区画整理事業までの区間で整備を完了し、17年度にはオムロン付近(市三宅地先)まで完了、これにより総延長1400bの普通河川友川の整備が完了し、35・3f区域を雨水幹線に取り入れ。計画面積65・1fに対し51・4%の整備率となっている。
18年度は妓王井川の流域の一部を友川を経由して1級河川童子川へ流すための基本設計を、JR横断箇所はJR西日本コンサルタンツ(大阪市淀川区)、それ以外の区間は、エフウォーターマネジメント(大津市)―にそれぞれ委託中。
提供:滋賀産業新聞