京都舞鶴港に民間企業によるバイオマス発電施設が計画されていることが14日、明らかになった。
府舞鶴港港湾審議会で明らかになった内容によると、計画施設はバイオマス発電施設とパーム油タンク基地。建設予定地は舞鶴市の京都舞鶴港下福井地区及び喜多ふ頭。
民間企業が事業者となり、別の民間企業が建設・運営・保守を担う。
下福井地区のバイオマス発電施設の主要設備は、バルチラ社製ディーゼルエンジン9・3MW×8台(うち1台常用予備機)、送電設備、燃料貯蔵タンク、燃料ステーション、ラジエーター、事務所運転室、メンテナンス作業場のほか、防音壁(10m)を設ける。用地面積は2・6f。
燃料はパーム油。発電端出力は66MW(6万5590kw)で一般家庭約12万世帯相当。
年間稼働時間は8500時間(保守・点検時以外連続運転)。
喜多ふ頭のパーム油タンク基地は、タンクヤード(約130m×約100m)、バース(喫水12m)、移動式ローディングアーム及び仮設パイプ。用地面積は1・2f。
事業期間は20年間(固定価格買取制度事業期間)。
年間燃料使用量は約12万t。
発電所で約20人、タンクヤードで約5人の雇用を見込む。
府舞鶴港港湾審では、バイオマス発電施設とパーム油タンク基地の立地にあたり、土地利用計画の変更として、ふ頭用地を工業用地(パーム油タンク基地)、港湾関連用地を工業用地(バイオマス発電施設)にそれぞれ変更することなどを審議した。