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北陸工業新聞社
2018/11/14

【福井】DMO等設置検討など骨子案を提示/三方五湖エリア全体協議会/美浜町で第2回総会開く/魅力向上へ22日にキックオフシンポ 

 常神半島を含む三方五湖エリア活性化を図ろうと県や若狭町、美浜町関係者らが5月に設立した「三方五湖エリア全体協議会」(会長・北慶一県嶺南振興局長)の第2回総会が9日、美浜町役場で開かれ、骨子案としてDMO等設置検討など具体例を掲げた三方五湖エリア「ステップアップ・プログラム」の方向性(案)について意見交換した。
 同協議会は「三方五湖ステップアップ・プログラム(仮称)」作成や進捗管理、相互連携促進など三方五湖エリア活性化に向け話し合う組織で、観光協会や農業・漁業協同組合の関係者ら15人で構成。県政策推進課と嶺南振興局二州観光・地域振興室、美浜町、若狭町が事務局を務める。
 今回は三方五湖周辺の住民や事業者ら15人が参加し6月5日と15日に開催された「三方五湖エリア魅力向上ワークショップ」で観光活性化へ機運醸成が図られたことや、地域資源を活用した体験プログラム作成など開催結果が報告。引き続き、三方五湖エリア「ステップアップ・プログラムの方向性(案)」(考えられる例)として、3項目(保全、活用、機運と体制づくり)の取組みが示された。
 保全(ひとづくりと資源の保全)に関しては、(1)担い手の育成・誘致=民宿活性化プロジェクトの推進(県・町)など(2)景観・水質の保全と向上=広告看板や空き家等の除却(町・民間)、流域の里山再生(住民)、水害対策の推進(県・町)など(3)食資源の保全=ウナギの生息環境整備(県・町・住民)、シジミの浅場造成や資源管理(県・町・住民)など―とした。
 活用(来訪者の呼び込みと地域にお金が落ちる仕掛けづくり)では、(1)観光拠点のレベルアップ=山頂公園再整備(町・民間)、地域交流・観光交流拠点施設の整備(町)、道の駅のビジターセンター化(町)など(2)飲食店や宿泊施設の魅力向上と誘致=レストラン・カフェ等の開設支援(県・町)など(3)体験メニューの充実=県園芸研究センターでの園芸体験(県)、年縞・縄文博物館での体験プログラム充実(県・町)、サイクリング環境整備(町)など(4)二次交通の充実=周遊バスの検討(県・町・民間)など(5)国内外へのプロモーションの強化=案内看板デザイン統一―などに取り組む。
 さらに、機運と体制づくりでは、(1)住民の機運醸成=地域のことを話せる場や機会の創出(協議会)など(2)推進体制づくり=DMO(観光地経営の舵取りを担う法人組織)等の設置検討(協議会)など―を盛り込んだ。
 そのほか、22日に美浜町生涯学習センターで「三方五湖エリア魅力向上キックオフシンポジウム」が開催されることが報告。大阪観光局理事長(大阪観光局長)で元観光庁長官の溝畑宏氏を招き基調講演やパネルディスカッションが行われる。

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