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建通新聞社四国
2018/11/13

【徳島】四横断連絡会議 NEXCO区間開通を延期

 西日本高速道路(NEXCO西日本)と国土交通省が事業を進めている四国横断自動車道のうち、仮称・津田インターチェンジ(IC)〜仮称・徳島ジャンクション(JCT)間の着実な供用に向け、徳島県と共に工事の進捗状況や課題解決に向けた情報共有を図る「E55 四国横断自動車道連絡会議」の第2回会合が7日、徳島工事事務所で開かれ、徳島JCT〜徳島東IC間(NEXCO西日本施行区間)4・7`について、2021年度末の供用を目指して事業を進めていくことを決めた。7月の初会合で懸案事項としていた「吉野川大橋工事」について、強風・高波などの厳しい気象条件や、浚渫作業の追加などによる影響が大きく、施工の効率を上げることも難しいことが理由。供用目標としていた19年度から丸2年遅れることになった。
 当日は、四国地方整備局から道路部道路計画課長と道路工事課長、徳島河川国道事務所長、徳島県から県土整備部高規格道路課長が出席した他、NEXCO西日本四国支社から建設事業部長と建設統括課長、建設課長、徳島工事事務所長が会議に臨み、事業の進捗状況と課題、吉野川大橋工事を主とした工事工程への影響検証を議題に非公開で意見交換を行った。
 NEXCO西日本四国支社によると、吉野川大橋工事の現場では現在下部工の工事が進められているが、強風による作業中止の目安となる風速10b/秒以上が17年11月〜18年5月の間に58日、高波による作業中止の目安となる波高1b以上が17年11月〜18年3月の間に72日(重複の度合いは不明)あったとした他、浚渫作業も当初1回の約11万立方bとしていた計画が今年10月までの実績で3回計約18万立方bと、予想以上に土砂堆積があり、今後さらに約12万立方b(2回程度)の浚渫が見込まれるなど、工期もかさみ予想以上に難航している旨を会議で報告。施工の効率を上げることも難しい点を考慮し供用の延期を判断したとしている。
 供用開始が2年遅れることになったが、同社は引き続き関係機関との調整を行い、自治体などの協力も仰ぎながら、一日も早い完成を目指して事業を進めたいとしている。

提供:建通新聞社