木更津市は「2019年度市政運営の基本的な考え方」をまとめた。第2次基本計画の着実な推進など3つの基本方針に基づき、防災行政無線のデジタル化、児童生徒の増加に対応する校舎増築や小中学校へのエアコン設置などの教育環境の整備、「パークベイプロジェクト」の実現に向けた内港地区の魅力向上、新交通システムの導入、新火葬場や広域廃棄物処理施設の共同建設などの広域連携、市民会館大ホールに代わる新たな施設整備などの重点施策に取り組む。
市政運営は▽第2次基本計画の着実な推進▽地方創生とオーガニックなまちづくりの推進▽計画的かつ効率的な行財政運営の推進――の3つを基本方針とし、第2次基本計画に位置付ける施策や優先的に取り組むべき事業を着実に推進するとともに、持続可能なまちを目指し、市民・団体・企業等と一体となって「オーガニックなまちづくり」を推進することとした。また、「公共施設再配置計画第1期実行プラン」や「定員配置管理計画」等により行政改革に取り組む。
一方、重点施策では、基本構想に掲げた▽安全・安心でいきいきとした暮らしづくり▽子どもを育む環境づくり▽まちを支える人づくり▽まちのにぎわい・活力づくり▽まちの快適・うるおいある空間づくり――の5つの方向性に基づき構想の実現を目指す。
「安心・安全でいきいきとした暮らしづくり」では、防災行政無線のデジタル化への取り組みや自主防災組織の新規設立を実施。「子どもを育む環境づくり」では、新たにスタートする「第2次教育大綱」や「第2期教育振興基本計画」を踏まえ、児童生徒の増加に対応する校舎増築や、小中学校へのエアコン設置に向けた取り組みを進めるなど教育環境の整備を行う。
また「まちを支える人づくり」では、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催が近づく中で、江川総合運動場に完成する陸上競技場等を活用し、各種スポーツイベントや競技大会を誘致。「まちのにぎわい・活力づくり」では、「パークベイプロジェクト」の実現に向け内港地区の魅力向上を図るとともに、木更津駅周辺の空き店舗利活用に対する補助等によるまちの賑わいを創出。
一方、「まちの快適・うるおい空間づくり」では、金田西地区等の新市街地整備に加え、都市計画道路をはじめとする道路網の整備等の基盤づくりを行うとともに、中心市街地の活性化を図る。また、新火葬場や広域廃棄物処理施設の共同建設など、広域連携による取り組みを推進し、持続可能な運営体制の確立を図る。
このほか「公共施設再配置計画第1期実行プラン」に基づき、公共施設の耐震診断の実施、学校跡地の有効活用、市民会館大ホールに代わる新たな施設整備に向けた取り組みを進めるなど、公共施設マネジメントを推進する。