県森林経営課は「南薩地域森林計画書(南薩森林計画区)案」を策定した。全国森林計画に基づき5年ごとに策定するもので、期間は2019年から28年度まで。対象地域の民有林の長期目標および計画量を盛り込み、林道開設は11万4200m(86路線)、治山事業は112地区の施行を見込む。対象民有林面積は、鹿児島地域振興局5万5093ha、南薩地域振興局4万2807haの計9万7899ha。
林道は、開設が13−17年度までの5年間で3507m(実行歩合8%)を実施し、総延長は54万9667m。治山事業は68地区(同124%)で実施し計画を上回った。
長期目標の林道開設は、伐採、造林、保育および森林の保全・管理等の開設効果や自然環境に配慮しながら、11万4200m(前期7万1530m)、改良43路線(44カ所)11万621m(同1万4655m)、舗装53路線で12万3748m(同5万774m)を計画している。
治山事業(渓間工・山腹工・本数調整伐等)は、災害防止など森林の公益的機能の高度発揮を図るため、緊急かつ計画的な実施を必要とする荒廃地などを対象に行う。
具体的には、鹿児島地域振興局管内で鹿児島市36地区(前期18地区)、三島村2地区(同1地区)、十島村3地区(同2地区)、日置市19地区(同9地区)、いちき串木野市7地区(同4地区)の計67地区(同34地区)。
南薩地域振興局管内では、枕崎市45地区(同2地区)、南さつま市16地区(同8地区)、南九州市15地区(同7地区)、指宿市10地区(同5地区)の計45地区(同22地区)を予定している。