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北陸工業新聞社
2018/11/12

【新潟】持続可能な社会へ役割考察/コンクリート診断士会セミナー 

 新潟県コンクリート診断士会(会長・地濃茂雄新潟工科大学名誉教授)の18年度技術セミナーが9日、新潟市中央区で開かれた。アクロス・ザ・ドア建築研究所共同主宰の鳴沢晴美氏を講師に迎え、「時を刻むコンクリート」をテーマに持続可能な社会での診断士のあり方について考えた。
 冒頭、あいさつに立った地濃会長は、KYBによる免震・制震ダンパーの検査データ改ざんなど昨今の問題に触れ、「建設技術者としての使命の確認、モラルの再認識、自己変革」をセミナーの狙いに挙げた。
 第1部の講演会では、鳴沢氏がコンクリートの歴史や建築史に触れながら、再利用やリノベーションによる建築の「継続性」を掘り下げた。鳴沢氏は東京造形大学卒業後清水建設に入社。イタリアに留学し、建築を学んだ経歴を持つ。古代ローマの建築物までさかのぼり、現代も歴史的建造物が維持され続ける仕組みとして税金控除や社会貢献の宣伝効果があることを紹介。文化財の保存と再利用・再開発が並び立つ持続可能な社会に向けて、今後コンクリート診断士がどのような役割を果たし、貢献できるかを探った。
 第2部では、ニチバンテープ事業本部の市村周二氏がひび割れ補修工法と、ひび割れ表面目止シール用シールテープについて解説した。

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