県は、高等学校や特別支援学校で教育環境の整備を年次的に進めている。寄宿舎がある大島高校の寮改築を計画しており、2018年度は基本設計を委託し、19年度以降に計画を具体化させる。また、空調関係も順次整備する予定でおり、19校のうち舎室に未設置の9校の設置を進めていく。
大島高校寄宿舎は、奄美市名瀬安勝町の校内にあり、段差のある敷地に男子寮「青雲寮」と女子寮「白菊寮」、食堂で構成。周辺離島等の生徒が利用している。高温多湿という環境を踏まえ、エアコンを完備している。
基本設計の業務内容は、寄宿舎(RC造5階建1539u)の改築と食堂棟(RC造平屋建て338u)の改修。建築が対象で設備設計は別途発注する見込み。20日9時5分から指名競争入札により業者選定を行う。
寄宿舎の舎室と学習室等への空調設備については、18年度に市来農芸高校、鹿屋農業高校、野田女子高校の3校を先行。これまで、共用スペースの食堂には設置している。今後は、19校のうち舎室に未設置の9校に順次設けるが、同窓会などが設置している場合は、耐用年数を考慮して更新する。
このほか、高校等の施設整備で業務委託が進むのが、国分高校校舎改築(RC造5階建約7000u)が実施設計中。牧之原養護学校では普通教室棟(W造の平屋か2階520u)と渡り廊下を対象に実施設計を委託する。