組合施行による浜松町二丁目地区第1種市街地再開発事業が2020年1月の着工に向けて動き出す。世界貿易センタービルの建て替えを契機とした地区一帯の再開発の一環として、狭小な建物が立ち並ぶ港区浜松町2丁目の約0・7fの区域に、47階建て延べ約7万4000平方bの規模の再開発施設を建設する計画。11月9日付で東京都による再開発組合の設立認可を受け、事業内容の詰めと権利変換計画の作成を進め、2019年8月に同計画の認可を取得して20年1月に工事着手する方針だ。
同再開発は、世界貿易センタービルディグ(港区)と鹿島(港区)、東京モノレール(港区)、JR東日本(渋谷区)が進めている浜松町駅西口地区の都市再生事業の一環。世界貿易センタービルの建て替えを契機に展開する再開発の一つとして、先行しているA街区、B街区に続いて事業着手する。
C地区と位置付けられている再開発の対象エリアは、浜松町2ノ3ノ20他の約0・7f。ここに高層棟と低層棟で構成する、鉄骨一部鉄筋コンクリート一部鉄骨鉄筋コンクリート造地下3階地上47階建て延べ7万4170平方bの再開発ビルを建設する。住宅(約400戸)に4万0200平方b、事務所に8000平方b、公共公益施設(港区立文化芸術ホール)に7000平方b、店舗に600平方b、地下鉄施設(都営地下鉄の変電所)に3400平方bを充てる。
公共施設として公園(約200平方b)や特別区道第816号線(延長約100b、幅員11b)、特別区道第817号線(延長約70b、幅員11b)などを整備する。駅前の隣接街区から連続する歩行者デッキも配置することで、駅と周辺市街地を立体的につなぐ歩行者ネットワークを形成する。
地下に配置する変電所の整備を先行して実施し、その進展を踏まえて高層棟と低層棟の建設に着手する。26年3月の完成を予定している。
事業協力者として鹿島と世界貿易センタービルディングが参画しており、両社が特定業務代行者として実施設計と施工を担当する。基本設計はアール・アイ・エー(港区)の担当。総事業費は約515億円。
提供:建通新聞社