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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/11/07

【茨城】カインズなどが保留地購入/常陸太田市の東部土地区画整理事業


 常陸太田市は東部土地区画整理事業の保留地購入企業として、潟Jインズ(埼玉県本庄市)・潟tォレストモール(東京都新宿区)・潟ークベニマル(福島県郡山市)3社の企業体を選定した。進出するのは主に保留地で構成される南側の2街区(9ha)。これから基本協定を締結し、事業計画書などを作成。2019年5月ごろに都市計画決定を告示し、夏ごろに区画整理組合設立の認可を目指す。北側の換地部分については、引き続き企業誘致を進めていく考えだ。
 市は買い物環境の向上や雇用創出、若者世代の定住を図るなどの目的で土地区画整理事業によるまちづくりを推進。15年12月に市東部東地区土地区画整理事業組合設立準備会(準備会)を発足した。事業手法は組合施行の土地区画整理事業(業務代行方式)を予定しており、事業協力者には清水建設梶i東京都中央区)を選定した。
 事業対象区域は市役所北部に位置する約26haの地域で現在は田地。国道349号バイパス沿い、JR水郡線常陸太田駅の北側約1・5qに位置し、常磐自動車道日立南太田ICのアクセスも良好。今後は日立笠間線の整備などにより、利便性のさらなる向上が期待される。
 本年度は進出企業として保留地を取得して土地区画整理事業に参画する「保留地購入企業」と地権者の換地を購入または賃借により利用する「土地利用企業」を募集。ホームセンターやディベロッパー7社から応募があった。
 準備会は書類審査やヒアリングを実施し、企業内容および事業の確実性を審議。その結果、保留地購入企業を10月22日の第26回準備会にて決定した。
 今回購入が決まったのはA街区(4ha)およびB街区(5ha)で、A・B街区を一体的に活用して商業施設を整備する方針だ。
 一方で北側のC街区(5ha)、D街区(4ha)では現在も進出企業を募集中。市や保留地購入企業などと協力して企業誘致を進める。
 今後予定するスケジュールは、3社と清水建設、市東部土地区画整理組合設立準備会との間で基本協定を締結して事業計画書などを作成。19年度は都市計画決定や区画整理組合の設立を目指し、順調なら20年度から事業地の造成工事に着手する。