トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設新聞社
2018/11/07

【東北・宮城】久米設計が最優秀/仙台市本庁舎建替基本計画の策定支援プロポ

 仙台市は、公募型プロポーザル方式による手続きを進めていた市役所庁舎建替基本計画策定支援業務の受託者選定について、久米設計を最優秀提案者に選定した。
 プロポには久米設計のほか梓設計、日本設計、山下設計が参加。10月30日に行ったプレゼンテーションなどによる審査の結果、久米設計を選定した。次点は日本設計だった。今後、今月中旬の契約締結を予定している。
 仙台市本庁舎は、1965年に青葉区国分町3の7の1地内に建設。市は老朽化に伴う建て替えに向けて、都市計画変更や廃道等手続きが不要で、耐用限界前に建て替えが見込める、現本庁舎敷地内での改築を計画している。
 ことし8月に策定した基本構想では、行政と議会が同じ棟に入る地下3階、地上19階建て、延べ約6万6000平方bの施設案を基本とする計3パターンの整備手法を挙げている。現時点の建替事業概算額は395〜425億円で、このうち設計、建設費用として330〜355億円を見込む。2020年度から基本設計に着手し、26年度の施設完成を目指している。
 今回委託する業務は、基本構想に基づき、有識者会議や市民意見、市職員の検討を整理、取りまとめた基本計画の策定支援を行うもの。基本計画には庁舎機能のほか、施設規模、建物配置計画、構造の検討、設備計画、解体や外構を含む整備工程、工事およびランニング費用の算出、PPP(官民パートナーシップ )も視野に入れた発注・契約方式などを盛り込む。業務委託提案上限額は4320万円(税込み)。履行期間は19年12月20日までとし、同年8月上旬から9月下旬までに中間案を作成した後、パブリックコメントの募集を経て、19年内に基本計画を策定する。
 プロポでは技術提案書のテーマとして▽新庁舎の棟配置や整備手法などの建設計画に関する考え方▽再生可能エネルギーの活用に向けたZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)実現への提案▽災害時に行政機能を維持しながら防災拠点機能を果たすための対策―の3項目について提案を求めた。
 なお、選考審査会は▽加藤信明財政局理財部長(議長)▽川股直哉危機管理室長▽白山幸喜総務局総務部長▽細井崇久まちづくり政策局政策企画部長▽佐藤和美環境局次長兼環境部長▽石川由紀夫都市整備局公共建築部長―で構成した。

 提供:建設新聞社