社会基盤整備に貢献した企業、個人をたたえる「第18回住みよい県土づくり表彰式」が5日、県庁講堂で開かれ、2017年度に完成した優良建設工事の施工者35社(40現場)と優良技術者2人が知事表彰された。また、18年度の国土交通大臣表彰を受賞した別所一生氏(ティー・エム・エス)と国交大臣顕彰の優秀施工者(建設マスター)に輝いた小林保仁氏(井中組)ら6人の披露があった。
式典には河川・道路の清掃活動などで功績があった土木施設愛護ボランティアの代表らを合わせ60人が出席。式辞で平井伸治知事は7月豪雨や台風24号被害に触れ、建設業協会による発災直後からの応急対応に敬意を表した上で「日ごろ、磨いた技術力を駆使しての優良工事は誇るべき成果。今後も安全・安心のふるさとづくりに力を尽くしてほしい」とあいさつした。
国交大臣表彰と顕彰者の披露では、大臣表彰の別所氏と建設マスターの小林氏、小椋義和氏(チュウブ)、坂本安高氏(竹内組)、山内清彦氏(藤原組)、山根常稔氏(山根塗装店)らが一人ひとり紹介され、盛大な拍手が送られた。
優良建設工事の施工者は、大晃工業をはじめ中一建設、馬野建設、平井組、サワタ建設ら35社を表彰。受賞者を代表して井木組の井木敏晴社長は「現状に満足せず、安全なまちづくりと一層の品質向上を目指す」と決意を新たにした。
優良技術者は、工事成績が最高点だった国道313号倉吉関金道路橋梁下部工の監理技術者石橋一也氏(井木組)と八東川改修工事瀬戸橋上部工の主任技術者藤本克彦氏(藤原組)が受賞。藤本氏は「賞は個人の力ではなく、発注者や協力会社など関係者に指導をいただいた賜物」と謝辞を述べた。
また「建設雇用改善優良事業所」として、みたこ土建が知事表彰され、美田耕一郎社長は「これからも働きやすい職場環境づくりに努めたい」と語った。
事例発表では、倉吉関金道路の担当技術者石橋氏(井木組)と米子東高多目的ホール棟新築工事(平田組・金田工務店JV)の監理技術者増田久則氏(平田組)が施工した当時を振り返り、工事概要を説明した。
日刊建設工業新聞