東京都が2018年度上半期(4〜9月)に発注した工事の契約状況(速報値)がまとまった。都の全部局が入札手続きを行った2327件のうち2019件を契約し、平均落札率は前年同期を1・9ポイント上回る93・0%となった。不調となった案件は308件あり、不調発生率は前年同期比5・7ポイント増の13・2%となっている。
知事部局と公営企業部局が上半期に発注した件数は、前年同期の1861件を25・0%上回る2327件。このうち2019件(前年同期1721件)を契約した一方、308件(同140件)が不調となった。平均落札率は93・0%。不調発生率は13・2%だった。
部局別で見ると、平均落札率が最も高かったのは総務局の98・1%、最も低かったのは福祉保健局の91・1%だった。前年度の警視庁(83・3%)のように90%を下回った部局はなかった。不調発生率は交通局が22・0%で最も高く、財務局や総務局、都市整備局、建設局、港湾局、教育庁、警視庁、水道局、下水道局などが10%を上回った。契約件数の少ないオリンピック・パラリンピック準備局や福祉保健局、病院経営本部などはゼロだった。
業種別では▽建築業種グループで274件を発注し、契約件数217件、不調発生率20・8%、平均落札率92・9%▽土木業種グループA(道路舗装を除く)で1073件を発注し、契約件数939件、不調発生率12・5%、平均落札率93・0%▽土木業種グループB(道路舗装)で107件を発注し、契約件数91件、不調発生率15・0%、平均落札率92・8%▽設備業種グループで873件を発注し、契約件数772件、不調発生率11・6%、平均落札率93・0%―となった。
また、低入札価格調査の対象となる契約案件544件のうち、26・3%に当たる143件で基準価格を下回ったため調査を実施した。
提供:建通新聞社