大洲市は、観光交流施設として整備を進める重要文化財の旧松井家住宅の実施設計を年内に外注する。2019年度に工事を始め、20年度の完成を目指す。基本設計は都市景観設計(大阪市)が担当した。
旧松井家住宅は、フィリピンで貿易会社を経営した松井國五郎によって1926年に建てられた別荘で、主屋と石垣が08年に国の重要文化財に登録された。主屋は東南アジアの南洋材などを用い、日本の伝統的な数寄屋造りや書院造りで造られており、国際色豊かな近代和風建築が特徴。築90年以上を超えるため耐震診断も必要で、主屋を含め蔵や居宅用の建物、庭園など全体の整備を想定している。蔵は資料館に、居宅建物部分は観光案内人を置き、観光客との交流拠点として整備したい方針。
規模は木造2階建て延べ337平方b。敷地面積は2442平方b。場所は大洲市柚木317。
提供:建通新聞社