高知県高知土木事務所は、春野球場の耐震改修を進めるため、建築主体の一般競争を12月に公告する。電気設備と機械設備は指名競争で12月に別途発注する。
工事内容は、1階の一塁側と三塁側ブルペンにある外側ガラスブロックとその上部にある2階吹き抜け部、観客席の開口部にそれぞれ鉄骨ブレースを設置し、柱や梁を太くして補強する。バックネット裏にある大屋根の柱を補強し、梁や屋根ブレースを改修する。耐震以外の改修では、一塁側、三塁側のアルプススタンドで老朽化している約2800席のベンチ取り換え、鉄筋コンクリート造の外壁に見られる爆裂やひび割れの補修、一部を除き和式の便器を洋式に取り換え、売店も改修する。
工期は2019年1月から20年1月までの13カ月。最初の6カ月程度は、ブレースの調達などの準備工事で、7月の高校野球県予選終了後、本格的に現地の工事に着手、翌年の埼玉西武ライオンズ春季キャンプまでの完成を目指す。
春野球場は1979年に完成。プロ野球のキャンプ・オープン戦や高校野球県予選のメイン球場として使用されているが、旧耐震基準で施設の老朽化が進んでいるため、南海トラフ地震対策や施設機能強化のため耐震改修する。全体面積は2万0900平方b、両翼100b、センター122bで、スタンドと外野の芝生を合わせ約1万6000人収容。
場所は高知市春野町芳原。耐震補強設計は岡島設計(高知市)、改修設計は建築企画(高知市)が担当した。
提供:建通新聞社