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日刊建設タイムズ社
2018/11/06

【千葉】環境基本計画案を審議/県環境審議会企画政策部会/再生可能エネ推進など23施策/環境研究C機能強化など

 県環境生活部環境政策課は、2018年度第2回千葉県環境審議会企画政策部会(部会長=倉阪秀史・千葉大学大学院人文社会科学研究科教授)に「千葉県環境基本計画案」を提示し、審議を行った。計画の期間は2019〜28年度の10か年。地球温暖化対策の推進、循環型社会の構築など6つの政策と、再生可能エネルギー等の活用や3Rの推進など23の施策を盛り込み、28年度を目標とする指標を設定した。主要施策では環境研究センターの機能強化などに取り組む。
 主な指標を見ると、再生可能エネルギー等の活用で、再生可能エネルギー導入量2万1500TJ(発電設備導入量4000MW)、太陽光発電による再生可能エネルギー導入量1万5000TJ(同3600MW)、太陽光発電以外の再生可能エネルギー導入量6500TJ(同400MW)を目指す。
 3Rの推進では、一般廃棄物の排出量を181万t以下に抑え、一般廃棄物の再生利用率を16年度の22・7%から30%以上に引き上げるとともに、一般廃棄物の最終処分量12万t以下、産業廃棄物の排出量2072万t以下、産業廃棄物の再生利用率61%以上、産業廃棄物の最終処分量29万t以下、バイオマス資源利用率80%以上を目指す。このほか、間伐、植栽、下刈り等の森林整備の実施面積を16年度の年974haから21年度までに年1600haに引き上げる。
 計画案は、基本目標として@地球温暖化対策の推進A循環型社会の構築B豊かな自然環境の保全と自然との共生C野生生物の保護と適正管理D安全で安心な生活環境の保全――の5項目を掲げ、目指す将来の姿を「みんなでつくる『恵み豊かで持続可能な千葉』」とした。
 各分野の政策と施策は▽地球温暖化対策の推進(再生可能エネルギー等の活用など4項目)▽循環型社会の構築(3Rの推進など4項目)▽豊かな自然環境の保全と自然との共生(生物多様性の保全に向けた総合的施策の展開など3項目)▽野生生物の保護と適正管理(希少野生生物の保護・回復など3項目)▽安全で安心な生活環境の保全(良好な大気環境の確保など5項目)▽環境保全のための基盤的、横断的な施策の推進(環境学習の推進と環境保全活動の促進など4項目)。
 主要施策では、再生可能エネルギー等の活用や3Rの推進のほか、環境保全のための基盤的・横断的施策の推進として、環境保全の基盤となる調査研究や技術支援などを効果的に行うため、組織体制の見直しや施設の再整備の検討を進め、環境研究センターの機能強化に取り組む。
 今後、部会での意見をもとに計画案に修正を加え、今月からパブリックコメントを実施。同部会に諮り、年度内に計画を決定する。k_times_comをフォローしましょう
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