一般社団法人日本塗装工業会福井県支部(岡本保男支部長 加盟39社)の支部設立60周年記念式典は1日盛大に開催され、節目を祝い合い、参加者で今後のさらなる発展と飛躍を誓った。福井市中央1丁目のユアーズホテルフクイで。
岡本支部長が先ず式辞。高度経済成長やバブル崩壊など激動の社会情勢に重ね支部活動60年を振り返り、歴代支部長や役員、会員各位の努力と協力に心から感謝した。今後はインフラ整備とともに民間建築物改修の需要増へ「下請でなく元請として(塗装業の)維持管理の強みを発揮し、有効活用や長寿命化を。元請専門業として技術・施工能力を向上させ、安全と品質の管理に責任施工体制を構築へ」と強調。来賓の西川一誠県知事、国交省の野村正史土地・建設産業局長(代理)、日本塗装工業会の北原正会長が祝辞した。来賓には吉田勝二福井県建専連会長、小林雄二日本塗料商業組合福井県支部長、村木克彦日塗装専務理事、木村一美日塗装北陸ブロック理事、小林俊明日塗装常任理事も列席。感謝状と表彰状を授与し=写真、高橋利治氏が謝辞。開式の辞は同支部の佐藤賢造総務委員長、閉式の辞は野村達生副支部長が述べた。式後の祝賀会は、にこやかで華やいだムードに包まれた。
西川一誠県知事は、会員の経営力と技術力の向上へ様々に研究や情報交換もし、精力的に努力した功績をたたえた。橋梁やトンネルなど公共施設の維持に地道に取り組み、環境づくりのボランティア貢献にも深く敬意を表した。今後も技術を練磨し、社会資本の維持発展へ一層の力添えをと期待し、県も業界発展へ尽力するとエールを送った。
松居孝道土地・建設産業局建設市場整備課企画専門官(野村正史局長代理)は建設業の中でも塗装業は土木、建築物の美観を確保し建設資材の劣化を防ぎ、良質な状態を維持する。さらに省エネにも貢献するなど極めて重要な役割を担っている。登録基幹技能者講習の開催や技能労働者の確保育成にも努められ、心から敬意を表すと述べた。
日本塗装工業会(本部)の北原正会長は設立来の努力に敬意を表し、今式典を次の10年に向けた一歩と位置付けた。働き方改革は中小企業にとって大問題。4月の促進プログラム以来、建専連の働きも奏功し、ゼネコンが従来主張の一部(年間平均所得)を誤りと認めるほど。週休2日制などが今後進展すれば、職人さんが益々いなくなるとの危機感から指摘。
受賞のみなさん
▽国土交通省土地・建設産業局長感謝状
高橋 利治 タカハシ塗装工業
▽日本塗装工業会会長表彰状
小林 俊明 山崎塗装店
谷上 博 美工社
永田 恵三 永田塗工
竹嶋 康男 タケシマ
辻井 晴亘 辻井塗装