神奈川県の公共施設に使用された県産木材の割合が2年ぶりに増加に転じたことが分かった。県がまとめた2017年度実績によると、木材使用量の総計1053・3立方bのうち、74・2%(781・6立方b)が県産木材だった。過去6年間では15年度の84・6%に次ぐ水準。用途別では、森林土木と森林整備、建築(構造材)の各分野が前年度に比べて割合を増している。
17年度の木材使用量は、森林土木分野が大幅に増加(93・1立方b増の189立方b)したものの、公園分野の落ち込みが大きかった(265立方b減の47・4立方b)ことから、総量は前年度比375立方b減の1053・3立方bとなった。
県産木材の使用量781・6立方bも公園分野の減少に伴い、238・8立方b減少している。ただし、木材使用量全体に占める割合は前年度から2・8ポイント上昇した。
用途別の県産木材使用量割合は、▽土木5・8%(前年度比15ポイント減)▽公園5・3%(58・2ポイント減)▽建築(構造材)22・9%(皆増)▽建築(造作材)0・7%(18ポイント減)▽森林整備98・4%(1・3ポイント増)▽森林土木97・7%(9・5ポイント増)▽その他ゼロ(前年度は84・2%)―となっている。
提供:建通新聞社