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建通新聞社(中部)
2018/11/02

【愛知】名古屋市 金シャチ2期整備調査に着手

 名古屋市観光文化交流局は、金シャチ横丁の第2期整備に向けて整備計画を策定するための調査に着手する。今年1月に飲食店を中心とする第1期ゾーンを開業した中、第2期では「芝居小屋で多目的空間を演出」と「本物の歴史に出会う空間」を創出するため、事業採算性やニーズ調査などを実施し、19年度以降の詳細検討に備える方針。
 第2期整備計画地は、同横丁義直ゾーン(正門側)の東側隣接地で、現在は仮設店舗によるビアガーデンが営業されている箇所に当たる。面積は約4100平方b。名古屋の文化を体験できる施設の整備を想定。芝居小屋や催しなどを開ける多目的ホールを備える他、名古屋城の金シャチや収蔵品、山車などを展示・活用するなど、観光ガイダンス機能や名古屋を盛り立てる機能を配置することで、観光客の周遊性を向上させ、義直ゾーンとの相乗効果が期待できる施設を検討している。
 本年度の調査検討では、多目的施設や展示施設の整備を構想するにあたり、演者や興行者、見物客、一般市民のニーズ調査を行う他、芝居小屋などの事例を調査し、収容人員や機能・設備、必要な運営費などを把握する。その上で、芝居小屋などの多目的施設や展示施設の整備の方向性を検討する。整備基本方針や整備方法、施設概略平面図、概算事業費の算出までを行う。
 調査検討業務は、一般競争入札を公告した。入札書は11月13〜14日に受け付ける。開札日は11月14日。履行期間は19年3月31日まで。
 整備検討地のエリアは風致地区の指定で、建ぺい率30%、容積率200%。延べ床面積2000平方b程度の施設整備が可能。
 第1期整備では、16年度に事業提案募集が行われ、今年3月に義直ゾーンと宗春ゾーン(東門側)が開業している。

提供:建通新聞社