近江八幡市は19年度に、安土学区の老朽化した小学校・幼稚園・コミュニティセンターの整備について調査委託費を予算措置する考えだ。9月定例議会において、岡田彦士議員の個人質問に答える形で明らかにした。
安土学区の同施設整備については、16年(平成28年)4月に自治会の7割の賛同を得て自治連合会から、防災機能を備えた小学校などの教育施設とコミュニティセンターが一体となった『コミュニティエリア』の整備を求める要望が市に提出されている。
岡田議員は「安土小学校の児童数が、21〜22年度にはピークを迎え教室数の不足が予想されており、早期に結論を出さなければならない」と問題提起。これに対し市は「他に比べ校舎・校庭とも狭隘で、老朽化はもとより教室不足も予想され、早期の対応が求めれれていることは認識しており、また、地域防災の観点からコミュニティセンターの機能や整備の方向性を定めることの必要性も理解している」とし、「これまでの地域における経緯も十分踏まえた上で、一体整備、個別整備、現状の場所での整備、別の場所での整備―などを、次年度に調査委託費を措置し、検討を進めていく考え」と答えたもの。
安土学区のコミュニティ施設の現状は、▽安土小学校(安土町常楽寺456)が昭和45年竣工(平成5・6・7年に大規模改造、同10年に耐震補強)、▽安土コミュニティセンター(安土町下豊浦4660)は昭和54年竣工(平成18年に耐震補強)、▽安土幼稚園(安土町下豊浦5300)は昭和49年竣工(平成11年に耐震補強を含む大規模改造)―といずれも老朽化。敷地も狭隘・狭小で拡張の余地は無く、小学校とコミセンは独自の駐車場がない状況となっている。
なお、一体整備、いわゆる『コミュニティエリア』の整備は、これまでに金田、島、馬淵、老蘇、桐原が既に完了、岡山が現在整備が進められており、武佐については老朽度に差があるためコミセン整備を先行し段階的に進められている状況にある。
提供:滋賀産業新聞