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建通新聞社(中部)
2018/11/01

【愛知】名古屋市 市民会館の方針決め次第着手へ

 名古屋市住宅都市局は、金山駅周辺地区のまちづくりで、2018年度は地区の交通量調査や防災危機管理局の帰宅困難者対策に向けた準備を進めている。金山地区内の3公有地を活用した開発は、観光文化交流局の方針決定を踏まえて具体化に向けた準備を進める見込み。
 金山駅周辺地区の公有地は、市民会館と古沢公園、アスナル金山の3カ所。17年3月にまとめた金山駅周辺まちづくり構想では、古沢公園と市民会館の敷地を活用して、新市民会館となる文化芸術創造拠点・音楽プラザ機能と商業・オープンスペース機能、アスナル金山の敷地に商業機能・バス・タクシー・自転車駐車場機能・オープンスペース機能を配置する方向性を示している。
 3公有地は玉突き式の開発を想定しており、@市民会館を古沢公園に移転改築A既存の会館を取り壊し、新たな商業施設を確保Bアスナル金山を取り壊し、さらなる利活用を考える―といった整備がイメージされている。アスナル金山の定期借地契約は、当初契約期間満了の20年3月を28年2月末とすることで本年度に契約を更新している。
 市民会館を所管する観光文化交流局は、市民会館を含む文化施設の改修や再編整備に向けた検討を深めるため、本年度は直営で各施設の実態調査を進めている。実態調査結果を踏まえて、再編整備方針を検討する見込み。方針が決まり次第、市民会館の機能更新に向けて機能検討や事業計画策定、官民連携のスキーム検討を進めることとなる。

提供:建通新聞社